大海原で育った鯖の旨みを受け止める秘策
鬼鯖鮨の鮨飯に使われているお米は、五島福江島の真ん中にある山内盆地で育てられています。
「お米は、もまれた方が美味しい」と鬼鯖鮨の契約農家の小田さん。昼夜の寒暖差が厳しい盆地のお米は「子どもと一緒で、たまに厳しい道を行かせると鍛えられる。」という小田さんの言葉通り、田んぼの水を2週間に一度、早朝に水を抜いて昼間に水を飢えた状態を作り、夕方に冷たい水を入れるのだそうです。そうすることで稲は昼間に水を求めて地中に根をぐんぐん張り、夕方の冷たい水で根が引き締まり稲が強くなる。だからこそ、大海原で育った鯖の旨みをしっかりと受け止められるのかもしれません。